Clap



※ソニ左右気味のソニア独白

好きですよ。と告げれば真っ赤になってアタフタする彼が好きなのです。
友達としてですが、とありもしない嘘をついてしまうが。

近寄らないでください。と告げたら地の底にべったりくっつきそうになるぐらい落ち込むあなたが好きなのです。
嘘ですよと言えればどれほど楽かわからないが。

ビビリだけど、ヘタレだけど、そんな彼が、あのメカニックが本当に大切だからこそ。
こちらからは近寄れない。この感情をありのままにぶつけるわけには、いかないのだ。
なぜなら、自分は王族だから。
そのうち国が、父が決めた相手を永遠に愛し、その相手と自分の国を守らなければならないのだ。

だからこの想いには蓋をして、忘れたふりをするのだ。

(そのうち手放すくらいなら、)
(はなから手に入れなければいいのです。)